[ひどすぎ]新潮社『新潮45』が杉田水脈論文批判を「見当外れ」と逆ギレ→廃刊へ

杉田水脈論文と言えば

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杉田議員は月刊誌『新潮45』(若杉良作編集長)8月号に「『LGBT』支援の度が過ぎる」と題する文章を寄稿。

出典 杉田水脈議員のLGBT発言に自民党本部前で約5000人が抗議

「LGBTだからといって、実際そんなに差別されているものでしょうか」「なぜ男と女、二つの性だけではいけないのでしょう」などと差別的な主張を展開した。

出典 杉田水脈議員のLGBT発言に自民党本部前で約5000人が抗議

杉田氏は批判噴出後、23日を最後にツイッターでの発言を停止し沈黙(30日時点)。公人として果たすべき説明責任から逃げている。

出典 杉田水脈議員のLGBT発言に自民党本部前で約5000人が抗議

いまだに謝罪はありません。

杉田論文を掲載した『新潮45』とは?

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新潮45(しんちょうよんじゅうご)とは、新潮社から発行されている月刊誌の一つ。

出典 新潮45 - Wikipedia

1982年4月に5月号で創刊。
創刊時の誌名は『新潮45+』(しんちょうよんじゅうごぷらす)で、当初は45歳以上の中高年以上を対象とし、生き甲斐と健康情報をテーマにし、文化人が寄稿していた。

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1985年5月号から誌名を『新潮45』に改め、「日記と伝記とノンフィクション雑誌」を特徴としてリニューアルされる。

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同時に約50ページの増ページとともに定価も450円から700円に値上げした。
さらに保守・反人権路線にカラーを一新

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2018年8月号で杉田水脈が「「LGBT」支援の度が過ぎる」を寄稿。

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杉田水脈論文を掲載した雑誌であり、もともと反人権的な色彩が強かったようです。

その『新潮45』が杉田氏批判を『見当外れ』?

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自民党の杉田水脈(みお)衆院議員が同性カップルを念頭に「生産性がない」などと主張した問題で、

出典 新潮45 杉田氏批判は見当外れ | - Yahoo!ニュース

きっかけとなった寄稿を掲載した月刊誌「新潮45」が「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」とする企画を10月号で掲載することがわかった。

出典 新潮45 杉田氏批判は見当外れ | - Yahoo!ニュース

寄稿をめぐっては、人権侵害などとして撤回を求める声や批判があがっていた。

出典 新潮45 杉田氏批判は見当外れ | - Yahoo!ニュース

18日発売の月刊誌「新潮45」10月号に、「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」とする企画が掲載されることがわかりました。8月号に掲載された杉田氏の寄稿について「見当外れの大バッシングに見舞われた」と説明しています。
asahi.com/articles/ASL9J… pic.twitter.com/S2IwrfwO2i

なんと杉田論文を掲載した『新潮45』が杉田氏の主張を擁護するような企画を予定しているとのことです。

これには怒りを通り越して呆れの声が

見当外れはお前らやで。

杉田水脈氏への批判は「見当外れ」 新潮45が掲載へ:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASL9J…
謝罪じゃなくて反論? 「見当外れの大バッシングに見舞われた」ですと? 意味わからん。「新潮45」そんなことまでして本を売りたいの? asahi.com/articles/ASL9J…
新潮文庫を読んで育ったことを思い返すと、悲しい。新潮社をボイコットすべきかと自問する日が来るとは。 asahi.com/articles/ASL9J…
編集部はどんな気持ちでこの企画を立てたんだろう。あなたたちが売り上げと天秤にかけて放り投げたのは、人の命だよ。マジョリティがニヤニヤしながら言葉遊びしてるうちに、マイノリティは死ぬ。

杉田水脈氏への批判は「見当外れ」 新潮45が掲載へ:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASL9J…
雑誌ってほんとに編集長で変わる。自分も編集者としては雑誌育ちなのでよくわかる。『新潮45』ほどそれをわかりやすく見せている雑誌もそうないが。『新潮45』にはわたしも以前、違う編集長時代に関わらせてもらったことあるけど、もはや別物。残念だ。 twitter.com/tekina_osamu/s…
新潮45、炎上上等だそうです。やっぱり新潮社前抗議やるしかないんじゃないですか。

asahi.com/articles/ASL9J…

発売された記事には想像を絶する悪辣な内容が

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同誌は18日発売の10月号の特集で「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」と題し、7人の寄稿を掲載。

出典 新潮45:最新号特集に批判拡大 「社内造反」に応援次々

その中で文芸評論家の小川栄太郎氏は、LGBTが生きづらいなら痴漢も生きづらいなどと主張し、「彼らの触る権利を社会は保障すべきでないのか。触られる女のショックを思えというか」と記述した。

出典 新潮45:最新号特集に批判拡大 「社内造反」に応援次々

ツイッター上には<慄然(りつぜん)とする>や<新潮も堕ちるところまで堕ちた>など批判が渦巻いている。

出典 新潮45:最新号特集に批判拡大 「社内造反」に応援次々

おぞましい…

この新潮45の記事、杉田水脈の記事より数百倍ひどいね。 twitter.com/satoruishido/s…
ある意味、新潮45が「すごい」のは、ブログ以下になっているということだ。杉田擁護特集、かなり文字数が少ないものも載せちゃっているし。論理が破綻しているもの、明らかな事実誤認であるもの、そもそも事実の把握を放棄しているものまで載せているという。
新潮45の件、こんなひどいこと書かれてる!ってRTすらしたくないほどひどい。こんなことが書かれてた!って知らせることも必要なんだろうけど、LGBTの人が見たらほんとに傷つくようなひどい内容。
子どもの頃から週刊新潮というヘイト雑誌を亡父が買っていたので読んでいたので、新潮社のひどさは知ってました。
新潮45のひどさも週刊新潮の延長線上にあるものです。昔から新潮社自体がひどいのです。なのに皆さん ヘイト出版の雄たる新潮社 に対して大甘ですね。 twitter.com/sociologbook/s…
安室奈美恵さんを妖怪とか書いてるじゃん。
新潮社ってのはもともとこういう会社だよ。新潮45は特に酷いだけ。 pic.twitter.com/yF72zcCLRa

このあまりにも酷い内容には流石に身内からも非難の声が

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そんな中、新潮社出版部文芸のTwitterアカウントは新潮社創立者、佐藤義亮氏の言葉「良心に背く出版は、殺されてもせぬ事」をツイートし、タイムラインのトップに固定。

出典 『新潮45』批判する投稿を新潮社のTwitterアカウントがRT - ねとらぼ

新潮45に対する批判的なツイートを多数リツイートしています。
批判意見のRTは一度は消えたようですが、その後RTは再開されています。

出典 『新潮45』批判する投稿を新潮社のTwitterアカウントがRT - ねとらぼ

新潮社の広報宣伝のアカウントでも批判意見をRTしている他、新潮文庫nex、月刊文芸誌『新潮』、新潮文庫もTwitterアカウントも、新潮社出版部文芸によるツイートをRTしています。

出典 『新潮45』批判する投稿を新潮社のTwitterアカウントがRT - ねとらぼ

岩波文庫編集部は「新潮社出版部文芸さんの志、共有したいと思います」、河出書房新社の翻訳書アカウントは「同じ気持ちです」、文春文庫は「弊社も新潮社出版部文芸さんの志、共有したいと思います」と支持。

出典 『新潮45』批判する投稿を新潮社のTwitterアカウントがRT - ねとらぼ

良心に背く出版は、殺されてもせぬ事(佐藤義亮)
新潮社出版部文芸(@Shincho_Bungei)さんが、『新潮45』を批判するツイートのRTを再開した。新潮社内の編集者が懸命にSOSを発信している。
御社から長編小説を刊行した小説家の一人として、皆さんの勇気ある行動に心から賛同します。がんばれ! twitter.com/mihoshi_m/stat…
新潮社の組合は声明を出してほしい……組合あるなら……
ケント・ギルバートのヘイト本の件では講談社の組合が声明を出した。
新潮社の良心を信じたいという気持ちはわかるし大きな組織で抗議の声を上げる難しさは私も身にしみてるが、今回の直接の被害にあってるのは出版社ではない、LGBT当事者や痴漢被害者などの社会的弱者だと忘れてはいけないよ。そこを飛ばして出版業界の美談にしてはならない。
新潮社頑張れじゃないんだよ、『新潮45』と新潮社の経営陣、いい加減にしろ、なんだよ!

作家、翻訳家からは新潮社からの出版を辞退する声も

『新潮45』とその後の新潮社の声明に抗議して、新潮クレスト・ブックスで進めている翻訳の仕事について、いったん降りるという決断をしました。言葉がふるった暴力について、誠意ある対応がなされ、素晴らしい編集者と読者の輪に戻れるようになることを望みます。
とりあえず、来年からの新潮での新しいお仕事はお断りしてきました。来年頭に文庫が出るので、それに関しては悩みましたが、新潮社以外の方にもご迷惑をかけてしまうことになるので、そちらはこれ以上のなにかがない限りは、このまま出るとは思います。
新潮45だけが特別におかしくて、他の新潮の出版物はまた違うと思うけど、私は元々、特別におかしな出版物を定期的に出してる出版社の作品は、家族を人質にされたとかでない限り買わないことにしてます。すみませんが、新潮さんの出版物、もう買いませんし、原稿も引き受けません。

この件に関して新潮社社長が声明を発表。しかし…

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新潮社は21日、性的少数者(LGBT)を巡る表現で批判を受けている月刊誌「新潮45」10月号の特集について「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現が見受けられた」と、内容に問題があったことを認める佐藤隆信社長名の談話を発表した。

出典 新潮社社長「常識逸脱した偏見」|【西日本新聞】

差別やマイノリティーの問題は文学でも大きなテーマ」とし、「今後とも、差別的な表現には十分に配慮する所存」とした。

出典 新潮社社長「常識逸脱した偏見」|【西日本新聞】

謝罪の文言はなかった。

雑誌を回収するなどの予定はないという。

出典 新潮社社長「常識逸脱した偏見」|【西日本新聞】

「差別的な表現に配慮」としながらも明確な謝罪や対応はありませんでした。

@Shincho_Bungei 不備の指摘などがなされていないため、どのような意思を伝えるものか、十分にわかりませんでした。今後の発表を待ちたいと思います。
@Shincho_Bungei まともな検証も謝罪も再発防止策も全部なしですか。日本を代表する出版社が、こんな体たらくで恥ずかしくないのですか?その固定ツイートの意味は何ですか?もう新潮社の本は買いません。
@Shincho_Bungei 「常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた」文章をなぜ出版したのか、その検証と自省の上での説明と反省が無く、LGBTの方への謝罪もない、このようなわけのわからない駄文を、社長名義で新潮社としての声明として出してしまうと、
今の新潮社の内情はどうなっているのか、益々不信感が募るだけです。
びっくりするのは杉田水脈さんの寄稿に端を発する新潮45の一連の問題で、まだ誰も謝罪をしていないこと。
ヘイトコンテンツを売ってる出版社については「買わない」という対抗手段だけでなく「書かない」という対抗手段もある。ここでとりわけ重要なのが大学教員の責任。別に原稿料収入なくても喰っていけるんだし、他方で大学教員が寄稿することはその媒体の権威付けに寄与するんだから。

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